1Q84

村上春樹1Q84』は、道具だては古さを感じる。軸になるのはスピリチュアリティか。新興宗教、マッサージ、整体、親子関係など精神世界のキーワードになりそうなものが散りばめられている。いや、散りばめられている、というよりも、それが主軸だ。1984年をそのような世界として描くことに整合性はあると思うが、やはり古さを感じてしまう。でもそういって切り捨てられない強さもある作品かもしれない(村上春樹の妄想大爆発ともいえる、というか、言いたい)。