2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

お寒いので

焼酎のお湯割をちびちび呑んでいる。短パンを寝巻き代わりにしていたが、寒いのでジャージに切り替える。執筆に少しばかり行き詰っている。構成はできている。しかし、これでは僕の言葉である。己の思考が見える。言葉とは思考ではない。言葉は言葉であるべ…

新刊

最近、新刊が出る度に買ってしまう作家は星野智幸と森見登美彦のお二人である。星野智幸の『無間道』を読む。安易な社会風刺調の台詞が減り(設定は至極わかりやすいが)、すごく大事なものに触れている気分になる。星野智幸の魅力は、簡潔なダイアローグか…

「紅の豚」をみた。あと

安田與重郎『ヱルテルは何故死んだか』を読み返す。やはり分からない。 他を見る残忍の眼は、自虐によって救ひを作らねばならなかつた。ここで近代の文章は云い訣を主調とする文章となつた。 きわめて現代的なカラダだといいながら、<現代>とか<カラダ>…

新幹線に酔う

実家広島に二日ほど帰っていた。だんだんと新幹線に対する「わくわく」がなくなってゆく。鉄道マニアになる素質はないのだろう。新幹線でソーセキさんの『こころ』を再々読。うむ、を言わせぬ新たな衝撃。

涙の会見

ということで、金本弟君がFA宣言をした。と電車のなかで隣の乗客の新聞から知る。これからカープはいったいどうなるのか。松田オーナーは外国人サードをとるとの発言。球場は新しくなるし、選手も変わってゆくし、広島に帰って、懐かしの気分で球場に行くこ…

問題は鍵括弧にあり。

ディラードという作家が、「書くということは、そもそも説明できないことを発見することなんだ」と書いている。 と前の記事に書いたのだが、先日国文学の人間からそれはモダン以後だよね、と言われる。野家啓一だかの読みかけの本に、近代小説は『若きウェル…

洗濯洗濯洗濯

洗濯機を朝からずっとまわして溜まるに溜めた着用済みの衣服を洗いまくる。昨日テレビを見ていたら、「おやすみメールが来る場合は、恋愛的に気がある場合が多い。寝る前に思い浮かべる人は大事に思っている人の確立が高いのです。これは、心理学的に証明さ…

「まあだだよ」

黒沢明の「まあだだよ」を観る。今回の作品の参考にとおこがましくも考えたのだが、もうそれは素晴らしい作品だ。観ていなかったことが悔やまれる。松村達雄、香川京子、所ジョージ、どの俳優さんも素晴らしい演技である。そしてラストシーンに痺れる。