鹿男あをによし

毎度毎度観ている「鹿男あをによし」。ストーリーというか、設定が至極好みであるというのはあるが、テンポというか一話一話で明らかになる謎が少ない。ミステリー仕掛けになってるはずなのに。というかわかっていることを長々と、いつまで伸ばすんだこの野郎ってかんじなのであるが、観てしまう。はて、なぜだろうと思って、ああ、綾瀬はるかがとってもかわいいからか、と納得しそうになりつつ、いや待て待てと。そういえば、脚本家が相沢友子だった、と。そう思い直したのである。(よく女性の可愛らしさに引き込まれなかった、えらい!オレ、という感じである。)相沢友子さんは愛すべき「恋ノチカラ」なるドラマの脚本家であって、このドラマはwikipediaの紹介では、<キャストの持ち味が最大限に引き出されている秀作。>と評されているが、まったくもってその通りなドラマなのだ。ビデオ化もされているので、ぜひ観て頂きたい。話がずれた。それで、相沢友子が書いているということは、やっぱりこの作品の味噌は脚本にあるのではないか、と思ってみたが、いや、台詞は確かに悪かないが、でも素晴らしい、ということはない。と思い、wikipedia恋ノチカラの評をよみ、ああ、そうか、と理解した。まさに<キャストの持ち味が最大限に引き出されている>のである。いや、持ち味かどうかを評する能力は僕にはない。が、そう、なにより綾瀬はるかがかわゆい!と思った僕の感性は正しくて(笑)、なによりいままでのどの作品よりかわゆくみえるのではないだろうか。佐々木蔵之介はなにより素晴らしいし(佐々木蔵之助は「斎藤さん」においても素晴らしい。なんか、なんだろう、すごくいい)、児玉清の振り付け(というか動き?しぐさ?)は非常に心温まるし、柴本幸の役どころもうまい。うん、観てて幸せだという、なんか、なんにもならないことが結論になってしまう。つまりなにより、脚本のよさっていうのは、台詞の妙ではない、ということなのだろう。最終回が終わったらまた、なにか書きたい。