島田雅彦

『彼岸先生』を年始に読んで、島田雅彦にハマる。いまは『僕は模造人間』を読んでいるところ。パロディというものについて真摯に考える必要性を感じている。

福引きガラガラ回したら/はずれの白玉転がった/異常に普通のレディメイド/帯に短くたすきに長い/自分の首でも締めますか/右足冥土にひっかけて/左足でこの世をまさぐって/おかしなものになっちゃった/夢と現の連結器/大人と子供の混血児/男と女のハムエッグ/存在自体がパロディか/わたしがわたしをからかって/涙ボロボロ大笑い/一体おまえは何なのさ/「人類の英知が結集した未完成のバベルの塔でございます」
島田雅彦『僕は模造人間』