物質的豊かさについて

人間の進化とはすごいものだ。昔、人はただ歩いていた。次に、走った。もっと速くどこかへ行きたいと思って、そうしてきっと、まず馬に乗った。馬に乗って、速度を知った。そうしてもっと早いものをと、さまざまなものを作り出した。自動車、飛行機、新幹線……。最近わたしが手に入れたもの。それは自転車なのだった。すばらしき発明=自転車。なにより金がかからない。というか、ほんとに便利なのだ。どうしてって、実は自分が住んでいるあたりは南北に線路が走っておらず、北やら南やらに行こうと思うと、いったん東の新宿とやら渋谷とやらに出てゆかねばならぬのである。そうか、いままでこんなに無駄に新宿やら渋谷に足を運ばされていたのかという感じである。そりゃ新宿やら渋谷が栄えるわけでありんすな。ということで、自転車は「すんばらし!」という話であった。