耳の日に、耳から出る戯言。

背広でも着て町を歩くといい。どうにかこの世界に組み込まれて生きている気持ちがしてくるだろう。シャキッとして、背筋を伸ばして、さぁ!いづこへ。目的地は曖昧。それでも歩いていこう。さぁ、走れ。風の歌が聞こえてくるだろう。いや、聞こえなどしない。聞こえてくるのは、どこかの雑踏の音だ。走り去る車と排気ガス。酒が足りないんだ。酒気帯び脱走。軽犯罪。いっそのこと体を捨て去りなさい。足から腰から手から顔へ。すべての部位がばらばらになって、また融合して、繰り返すリズムの中で。なにが起こる?空に星があるとする。その星はすべての時間を有している。タイムマシンだ。見えているものはすべて一瞬前のものだ。あるいは三億年前の光だ。いまある星も爆発してしまった星も、こうして空に瞬いている。瞬くってなんだ。ネコを蹴飛ばす。ごめんね。見えてなかった。いや、みえてたんだけど、見えない感じがいい感じ。そんなパフィーな気分なの。ネコよ、どうぞ復讐して下さいね。自分がやった不始末は、けっきょくどこかで不条理な悪夢として襲ってくるんだから。今度から、なにか悪いことがあったら、ネコの復讐だと思うことにするよ。そういうことで、どうにか自分をとどめておこうと思う。ごめんね、利用するわけだね、ネコ。でもそんなネコいないわけね。やや。(わが脳みそより引用)