下北沢

古くてフレームが壊れていた眼鏡をどうにかしようと下北沢へ。けっきょく無料で直していただく。ありがたい。何件か回ってる途中で、スズナリの隣の古本屋へ。古井由吉新潮文庫などを見つけて、ついつい買ってしまう。
そのあと、感じのいい喫茶店へ。
そこで古井由吉を読んだりしたのだけれど、やはりいい。女性の描き方、というか描かれている女性がいい。妖しい。ああいう女性を描きたいと思う。けれど、小説と戯曲は違う。というのも、一般的な意味よりここではもうすこし具体的に、違う。「女性の描き方」と書いて、「描かれている女性」と書き直したように、「女性の描き方」と、「書かれている女性像」というものは捕らえ方の視点が違う。たとえば、「書かれている女性像」というものは、男性目線から描かれていても、それだからこそ魅力的に思えたりするものだけれど、「女性の描き方」というものは、男性目線、マスキュリンな視点かどうか、というそのものが問題になったりするのだろう。などと、よくわからず、まとまりもしないまま書いてしまう。しかし、古井由吉のような文章を書ける若手の作家は出てこないのだろうか。