明日は稽古休み。ラストスパート。

上野の対決展に行きそびれた。昨日の朝にどうにか行くつもりであったのだが…。すげぇ残念だ。蕭白、みたかった。昔古本で取り寄せた蕭白を見て気持ちを誤魔化す。他にもやりたいのにやれていないことがめちゃくちゃあって、そのうちの幾つかは実行したほうがよかったに違いないことたちである。そういうものに、後日復讐されるのだよ。こわい。

稽古の話。
言葉を発話するということはすごく難しい。当たり前だ。そういえば、最近、「喋る」という言葉ではなく「発話」という言葉を使っている。おそらく、「発話」という言葉にはあまり余計な意味がくっついていないからだろうと思う。「語る」とか「喋る」とかになると、ある一定の演技態を喚起してしまう。言葉を発するときに、発熱するからだ。発熱する関係性。というものをうまく導き出していきたいものです。

あと、今日思ったことは、役者の紋切り型の感情表現は見たくない、ということだ。紋切り型の感情表現というのも難しい話で、普遍的な感情を見たくないということではまったくない。ポーズとして紋切り型の感情表現を使っている、ということか。ポーズ、という言葉も定義の甘さを許す言葉であるからよろしくない。もっと言葉を吟味して使ってゆかねば、と思う。話がずれた。どこかの有名な演出家が「オレは山崎パンが食いたいんじゃない。お前のしるしのついたパンが食いたいんだ」と駄目出ししたらしいが、まぁ、同じことだ。