「真っすぐ立ちんしゃい」

今日の昼にポツドールの芝居を観て以来、どうにも頭が上半身のうえに真っすぐ乗っかってない気がして仕方ない。べつにポツドールの芝居との関連はないと思う。

真っすぐじゃない、なんてものは己の感覚の問題で、きっと傍から見れば特に何の問題もなかったのだろう。知り合いに会っていたが別段何も言われなかった。というか「きみ、頭がうまく乗っかってないよ」と言われたところで如何ともしがたい。

芝居の稽古なんてものをやってると、やはり真っすぐ立つということがうざったくも必要だったりするのだけど、「真っすぐ立てよ」といわれたところで困るもんだ。真っすぐとはあれか、定規のように立てということですね。なんていってくる役者はいないにしてもひどく曖昧なもんである。

人間、感覚という感覚が反逆しだしたらどうしようもない。歩けないわ、座れないわ、大変である。

ひどく曖昧なまま、そこに体はあるべきなのだ。って誰かが言ってました。言ってないか…。