少年よ、頼むからその自転車でオレを轢かないでおくり

好きな写真の一つに、坂口安吾の写真がある。といっても安吾が撮ったわけではないけれど。
どんな写真かといえば、たしか、汚い部屋の中で、机の上の原稿を前に万年筆を握り締めた安吾が、カメラをじっと見つめている。という写真である。ランニングシャツみたいなものを着ていたと思う。うろおぼえなので間違っているかもしれないが、その写真で安吾なる人の魅力みたいなものを感じてしまい、それ以来なにかと読んでいる。

ということで、我が家は汚いのである。